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Angel or Devil? 

Angel or Devil? 

ラスベガス編 其の1

ラスベガス編 其の1

2004年春、私はひとりラスベガスへと旅だった。
ひとりで行くには、すごい所だとお思いでしょうか?
実は、このサイトにも遊びにも来てくれている友達が、
結婚を機にラスベガスに住んでいるのだ。

ラスベガスに住んでるって、どんなにぎやかな所に住んでいるの?!
と、行く前は想像すらつかなかった。
もしかしたら、家の前はネオンがギラギラしてるのか?
いわゆる、マフィアみたいな人がうようよしてるのか?
全くの未知の世界に行く時って、不安と期待が混在する。

そして、やっとの思いでチケットをゲットし、旅立つのであるが、
行くまでが、本当に大変だった。

まずは、関空から成田に行き、そこで5時間待ち。
そしてLAへ飛び、国内線に乗り換えてラスベガスへ。
テロの影響でなのか、春休みのためか、どこの空港も大混乱!

朝が早かったせいと、成田の5時間待ちと、空港の大混乱で、
LA行きの飛行機の中で、私は急にしんどくなってしまった。
飛行機の中、しかもひとりである。誰も気づいてくれない…。
普段は滅多に話しかけないのだが、日本人の客室乗務員の方に助けを求めた。
「すいません、急にしんどくなったんですけど、薬ありますか?」
「申し訳ありません、薬は置いていないんです」
…どうしよう、あと6時間はこの密室の中に居なければならない。
そう思った途端、彼女が「ちょっとお待ち下さいね」と言って、
何か飲み物の入ったコップを持ってきてくれた。
「氷ナシのジンジャーエールです、飲んでみてください」と、
微笑みながら持ってきてくれた。
「あのね~!私は、しんどいっていってるでしょ~っ!」と言いかけたが、
ダマされたと思って、飲んでみる事にした。ぬるいだけで美味しくない。

しばらくすると、待望の食事タイムである。私はそこで、
さっきまでのどの奥でつかえていた苦しさが、
いつのまにかなくなっていることに気がついた。
氷ナシのジンジャーエールに効き目があったのである。

その時、日本時間で確か夜の11時頃であったにもかかわらず、
私は、機内食をほぼ完食した。さっきまでのしんどさも吹っ飛んで…。
「あ~、おいしかったぁ~」と思っていると、
さっき、ジンジャーエールをくれた客室乗務員の方が来てくれて、
「その後、いかがですか?」と言いながら私の食べた残骸をを見た。
にっこり笑って、「大丈夫のようですね、良かったです」と言った。
さっきまで、しんどかったのに、この食欲はと思われただろう。
恥ずかしかった。

そうこうしているうちに、ようやくLA到着である。
この時点で自宅を出てすでに18時間が経っていた…。
しかし、親友の待つラスベガスにはまだ着かず。。。(-_-;)


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